活気あふれる関西地方に新たなスイスネックスの拠点を開設することは、2025年に大阪で開催予定の国際博覧会を念頭に置けば、科学分野におけるスイスと日本の関係を強化する上で重要な一歩です。スイスネックスは教育、研究、イノベーションにおいてスイスと世界を結ぶ世界的なネットワークです。新たな領事館の目的の一つは、将来の課題に対応するため、両国の大学、研究機関、スタートアップの間でより多くのプロジェクトを支援することです。開所式は9月30日にヒラヤマ長官をはじめ多くの日本側関係者の出席の下で執り行われます。持続可能性のためのイノベーションやトレンドに特に焦点を当てる開所式にはスイスのスタートアップ9社が参加します。
「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」と国際協力覚書調印
代表団は10月1日に京都で「第20回科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)」に参加します。2004年に日本政府が始めた恒例のSTSフォーラムには、科学、技術、イノベーションについてレベルの高い討議を行うために世界中の科学界から閣僚や代表者が大勢集まります。この機会に、ヒラヤマ長官は閣僚級ラウンドテーブルに参加し、特にオープンサイエンスや脳循環といった議題について話し合います。閣僚級会合に加え、主要な二国間研究ファンド機関二つとの会合が予定されています。
STSフォーラム参加の際に、ヒラヤマ長官は日本の盛山正仁文部科学大臣と国際協力覚書に署名します。この覚書は、特に量子科学と技術、人工知能、ロボット工学、材料科学、宇宙研究など、あらゆる研究分野におけるスイスと日本の既存の結びつきを強化することを目的としています。このように、両国は研究とイノベーションにおける関係の継続的発展の意思を再確認します。
ヒラヤマ長官は東京ではスイス・日本経済フォーラムに参加します。今年のテーマは、日本とスイスでイノベーションを加速させる上で産学協力の果たす重要な役割です。首都滞在中にはさらなる閣僚級会合も予定されています。
教育、研究、イノベーションにおける重要なパートナー
スイスと日本は研究やイノベーションの分野で良好な関係を築いてきました。2007年に科学技術協力協定に調印して以来、両国は、政府の取り組みや、研究・イノベーション関係者や民間企業が主導する直接的な協力プロジェクトを通じて、着実に協力を強化してきました。高齢化、エネルギー変化、デジタル化など、両国に共通する多くの関心事があります。スイス国立科学財団の財政支援手段の枠組みの中で、日本はスイスにとってアジアにおける最も重要な研究パートナーです。2016年以来、450近くのプロジェクトが日本の研究者の協力を得ています。
詳しい情報はこちら:スイスネックス・イン・ジャパン、スイス大使館科学技術部 – スイスネックス
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