都市と農村部

スイスの山は有名である。しかし、多くの国民は、標高の低い場所に暮らしている。全国民の3/4は、都市部、またはその周辺に暮らしている。

チューリヒ湖とアルプスを背景にしたチューリヒの街。
都市から人口の少ない山岳地帯を眺める。:アルプス山脈のパノラマの前に広がるチューリヒの街と湖。 © Zürich Tourismus, CC BY 2.0, «Zürich General View»

平均人口密度215人/ km2のスイスは、第一印象としては、平均的な人口密度の高さの国と言える。しかしながら、国土の大部分は山岳地帯が占めているため、ほとんどの国民は人口密度の高い中部平原に住んでいる。中部平原は、ジュラ山脈とアルプス山脈の間にある比較的平坦で肥沃な土地であり、レマン湖からボーデン湖まで広がっている。中部平原の人口密度は、400人/ km2を超える。

スイスには、人口100万人を超える巨大都市はない。多くのスイス人が都市部に暮らしている。ほとんどのスイス国民が都市の中心か周辺部に暮らしている。スイス最大の人口密集地は、チューリヒ、ジュネーヴ、バーゼル、ローザンヌで、全人口の約半分が暮らしている。