「つくば・グローバル・サイエンス・ウィーク」にスイス研究者が参加

Local news, 18.09.2020

日本最大の科学都市つくばで開催される「つくばグローバル・サイエンス・ウィーク」に、国際的に活躍する研究者や若手研究者・学生とともに、スイスの研究者が参加します。

 

つくば・グローバル・サイエンス・ウィーク
つくば・グローバル・サイエンス・ウィーク ©筑波大学 TGSW事務局

スイスの研究者として、スポーツや競技における先端技術の応用に関する倫理的問題を専門とするグループ、そして新型コロナウィルス感染症(COVID-19)とスイスの憲法について発表する准教授が、9月28日から30日まで開催される「つくばグローバルサイエンスウィーク(TGSW)2020」に招待されました。

ローザンヌ大学のヴェロニク・ボワイエ准教授は、セッション「憲法はいかにCOVID-19に対応できるか?」の中で、COVID-19とスイス憲法について、オンラインプレゼンテーションを行います。同セッションは、9月29日14:30~18:00(日本時間)に開催され、ボワイエ准教授は2番目のスピーカーとなります。このプレゼンテーションは、オンラインで実施され、参加費は無料、9月23日までに事前登録が必要となります。(このページ下のリンクをご参照ください。)

さらに、チューリヒ大学からの研究者たちは、1カ月間続くデジタルポスターセッションに出展しています。デジタルポスターセッションは、9月18日から10月19日まで開催され、TGSWの公式ウェブサイトで閲覧可能です。「The Future of Sports - An Ethics Series」のセッションでは、ヨハン・ロデュイ博士とヨハン・ロシェル博士が、ローザンヌ大学のロベルタ・アントニーニ・フィリップ博士と共に、「Ethics at the Heart of Tech and Sports」というテーマでポスター展示を行います。ここで、彼らはスポーツにおいて新たな技術を使用する際に提起される倫理的な問題を紹介しています。具体的には、スイスが考案したサイバスロンのような新しい競技における最新技術の応用に関する倫理的な問題が説明されています。彼らのプロジェクトは、スポーツにおけるテクノロジーの倫理に関する日本・スイスの共同宣言を作成し、公表するために、オリンピックといった大規模イベントと並行して、主要な関係者間の議論を円滑に進めることを目的としています。

同セッションは、筑波大学・体育系の深澤浩洋教授がオーガナイザーとなり、スポーツ・競技・テクノロジー間の関係に見られる倫理的問題の本質の違いを提示しています。ここでは、テクノロジーがスポーツにもたらしたものとは何か、競技と楽しみのレベルでのスポーツの倫理について論じています。日本体育大学の関根正美教授は、さらに、テクノロジーがスポーツに関わる人間に与える影響や、アスリートの存在や成果に与える影響などについて述べています。本件は、スイス大使館科学技術部が支援しました。

TGSW は、毎年、筑波研究学園都市で開催され、今秋で 10 周年を迎えます。最新の研究成果を共有し、学際的な対話を行い、気候変動、生物多様性、世界的飢餓、環境悪化などの「地球規模課題」に取り組むための行動を推進するプラットフォームとして開始されました。