「スイス・グランドツアー in Japan」ステーション 15: 六甲有馬ロープウェー

Local news, 19.03.2020

神戸の有馬温泉と六甲山の頂上をつなぐ六甲有馬ロープウェーが、スイス製の新しいゴンドラと共にリニューアルオープンしました。

六甲山の頂上に到達するスイス製の新しいゴンドラ Ⓒ神戸すまいまちづくり公社
六甲山の頂上に到達するスイス製の新しいゴンドラ Ⓒ神戸すまいまちづくり公社

駅舎の計画的な改修後、2020年3月20日、六甲有馬ロープウェーがリニューアルオープンし、新しいゴンドラ2機がお披露目されました。3代目となるこの新ゴンドラはスイスのCWA社でつくられています。神戸と関西エリアの重要なレクリエーションの場を結ぶロープウェーの改修に際して、ゴンドラ構築において長年の伝統と高い専門性を誇るスイスの会社が選ばれたという事実は、150年以上続く日本とスイスの親密かつ友好的な関係の証でもあります。

六甲高山植物園は、スイスと意義深いつながりがあります。過去10年にわたって、同植物園はスイスのベルナーオーバーラント地方にあるシーニゲプラッテ高山植物園と姉妹提携を結んできました。 2008年6月28日の快晴の日に、スイスアルプスで署名されたその協定は、その種の協定として両国間で結ばれた初めての、そして唯一のものとなっています。

六甲有馬ロープウェーがスイスと特別な関係にあることにより、そのオープニング・セレモニーは「スイス・グランドツアー in Japan」のステーション15となる予定でした。しかし、現在の出張制限により、ジャン=フランソワ・パロ大使は出席できませんでした。従って、近郊に住むディーター・ソンマーハルダー スイス名誉総領事が在日スイス大使館を代表して、久元喜造 神戸市長のご招待を承りました。式典には、久元氏、ソンマーハルダー氏のほか、辰野 勇氏(株式会社モンベル代表取締役会長)、金井啓修氏(有馬温泉観光協会会長)、鳥居聡氏(神戸すまいまちづくり公社理事長)も出席しました。新型コロナウイルスに関する現状を踏まえ、式典を屋外で慎重に開催した主催者にとって最も重要なことは、式典の出席者全員の安全でした。

 機内より360度の景色を眺めることができる新しいゴンドラと共に、同ロープウェーはこの7月に50周年を迎える準備ができています。現在、旅行は限られた範囲でのみ可能ですが、状況が許すようになったら、木々の上を走るゴンドラの12分間の体験が、その有名な温泉地を訪れる多くの人々に壮大な印象を与え、彼らをインスパイアするものであることを願います。