連邦参事会参事ギー・パルムランが7月7日から14日まで日本とベトナムを訪問します。今回の訪問ではスイス経済界のみならず、教育・研究・イノベーション分野の代表者も大臣に随行します。スイスと日本は経済・科学分野で長年にわたり緊密な協力関係を築いてきました。今回の訪日目的は、10年前に発効した自由貿易経済連携協定の関連分野においても、両国間の協力関係をさらに深化させることにあります。
両国間の貿易額は120億スイスフランを超えており、日本はアジアにおける最も重要な貿易相手国の1つです。地理的には離れていても、両国経済がいかに強く結びついているかは相互直接投資額にも表れています。スイス企業がこれまで140億スイスフランを超える対日投資を行ってきた一方、日本企業はスイスに250億スイスフランを超える投資を行っており、アジアで最も重要なパートナーです。
科学分野の協力関係においても、日本はスイスの主要パートナーです。2007年に科学技術に関する二国間協力協定を締結して以降、特に若い研究者の交流を促すという点で、両国の関係は目覚ましい発展を遂げてきました。2014年以後、博士課程の学生約40名が日本で研究インターンシップを終了することができたのはその一例です。さらに、研究資金提供機関同士に強いつながりが生まれ、2016年からこれまでに共同プロジェクトへの呼びかけが3件ありました。今回の訪日中に、Switzerland Innovationと日本のパートナーとの間で覚書が交わされ、イノベーション・パーク間の協力関係が強化されることとなりました。
訪日中、ギー・パルムラン経済・教育・研究大臣とビジネス・教育科学訪日団は磯崎仁彦経済産業副大臣、永岡桂子文部科学副大臣、吉川貴盛農林水産大臣らとの面談を行った他、経団連との会合も行われました。