連邦会議(連邦議会)

スイスの議会は、国民議会と全州議会の二院制である。国民議会は国民、全州議会は州を代表している。両議会合わせて246名の議員は、4年ごとに国民から選出される。国民議会は比例配分制、全州議会は小選挙区制で選出される。

連邦議会は、連邦の立法機関である。連邦議会は、国民議会、全州議会の二院からなる。両議会は、同等の権限を有し、別々の会期で会議を行っている。

国民議会

国民議会(下院)は、国民を代表する議会である。国民議会は、4年間の任期で選ばれた200名の議員からなる。選出される議員の数は、州の人口に比例する。人口約40万人対して1名の議員が国民議会に議席を持つ権利を有する。

人口が4万人に満たない州にも最低1議席が与えられることが憲法で保証されている。アッペンツェル・アウサーローデン、アッペンツェル・インナーローデン、オプヴァルデン、ニドヴァルデン、ウーリ、グラールス州からは、各1名ずつが国民議会に送られている。逆に州の人口が最も多いチューリヒ州からは、34名の議員が国民議会のあるベルンに送り込まれている。これは、比例配分制と呼ばれている。

全州議会

全州議会(上院)は、州を代表する議会である。全州議会は、4年間の任期で、同じく国民から選ばれた46名の議員からなる。これは小選挙区制と呼ばれ、人口とは関係なく、各州から2名ずつの議員が全州議会に送り込まれている。例外として、アッペンツェル・アウサーローデン、アッペンツェル・インナーローデン、オプヴァルデン、ニドヴァルデン、バーゼル・シュタット、バーゼル・ラントの6準州からは、1名ずつである。

全州議会の議員は、州を代表する議員であるが、州政府や州議会からのいかなる指示も取り扱わない。

権限と仕事のやり方

国民議会と全州議会は、年に4回、それぞれ3週間かけて会議を行う。両院で行う会議では、国民投票にかけられる以前の憲法改正について決議を行う。加えて、新しい法律の可決や既存の法律の改正、廃止を行う。

国民議会と全州議会は、少なくとも年1回共に会する。合同会議と呼ばれる会議は、通常、12月に開催される。

主に連邦内閣の閣僚と連邦裁判所の裁判官を選出する選挙が行われる。

連邦議会は、ほとんどの議員が議員職と平行して別の職業を持っているため、兼業議会である。スイスの連邦議会の議員は、自身の就労時間の平均6割を議員職に費やしている。

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